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「天の美禄」を止めますか?

大人の文化と酒の飲み方

ワンカップはどう生まれ、どこへ行くのか?

「酒を混ぜる文化」考

諏訪杜氏の特質と「出稼ぎ」労働力輩出の背景

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ワンカップはどう生まれ、どこへ行くのか?
「カップ道」の確立へ向けて
谷本 こうしたことを含めて、ぼくは「カップ道」と呼んでいます。
長部 「道」ですか。
谷本 そう、「カップ道」を確立していかなきゃいけないんです。生活シーンのなかで「カップ道」を楽しむ、ということを今後はどんどんやっていくべきです。
 大関さんが確立された、持ち感と口付けに優れた瓶というハードウエアに対して、こんどまさに「カップ道」というソフトウエアを付けて出す。カップのある生活、これを絶対つくっていかなきゃならない。
−単身、ひとり暮らしでなくても、ご家族で飲むシーンでも、最近は自分用で一人一本ですからね。
谷本 そうですよね。
長部 家庭でもビールの缶でやっておられますな。
谷本 そうなんです。ビールと一緒なんです。これからはね、そういうものが出てくるべきですね。
長部 私どもも、少量で、いいものを楽しんで飲んでいただこうと。だからサラリーマンのライフスタイルをモチーフにしたコマーシャルを流したときも、おじさん臭い部分を払拭しようと思っていました。サラリーマンのなかでも、ちょっとグレードの高い人たちが好むようなかたちにして。
谷本 もちろんカップを契機に、一升瓶とか四合瓶も飲んでいただきたいのは十分わかるのですが、それは結果であって、カップはカップで大切にしないと、そこまでつながらないと思うんですよ。
−いわゆるカップ酒を飲む文化と、大きな容器に入ったものから注ぎ分けて飲むのは、全然別なものであるという感じですか?
谷本 そうそう。そういうふうにまず考えたほうがいいんじゃないかなと思いますね。
長部 たしかにそうですね。「ワンカップ」なら冷蔵庫へ入る。冷やせる。お燗をつけよう思たらつけられるしね。
谷本 温度帯が、三温度全部できますしね。


地方蔵から発信されるカップ酒
長部 地方のメーカーさんが、工夫してうまい酒のカップを出されてるのはいいことです。
谷本 いま、中小酒蔵さんは注目していますからね。私の地元石川県は「カップ酒王国」っていう宣言をする予定にしています。(注:八月二二日にカップ酒王国いしかわを宣言)
長部 ほう、結構ですな。
谷本 ええ。各蔵元さんでも、新しいカップを出すという動きが結構あるんです、いま。ここへきて一挙にカップが拡がる勢いです。
長部 どうぞ、うちのカップの古瓶などを使ってください。リサイクルですからね。
谷本 結局そうなんです。じつは、これまで市内でしか売らないというメーカーさんもあったんです、ダイレクトプリントされてるとこなんかは特にそうです。自社で回収して、またもう一回使わなきゃいけないと。もし大関さんが使用済みのカップを提供してくださるとなれば、そういうことがなくなりますので、全国どこでも、まさに一升瓶と同じように使えるようになる。それは、たいへんいいことですね。
長部 うちはもう、世の中のためならやりますよ。
−今後カップ酒でどんどん、銘柄とか酒質とかいろんなものに拡がっていく方向に進んでいくというあたりは。
長部 いやもう、それは全然かまいません。それによってうちが困るということでなくて、要は、きちんといいものを、適正な価格で売ればいいじゃないですか。いいものはいい値で。うちの大吟醸は少し安いかな(笑)。
−大吟醸で「ワンカップ」一本二五〇円、一升にして二五〇〇円というのはすごいですね。

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