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4 酒に関する規制の必要性
 これからの社会は、各人が自分の意見を持ち、自己責任で自己決定していくことが必要とされていく。他方、一定の社会問題については、積極的な対処が求められていくだろう。若年者の飲酒問題、アルコール中毒問題は対処すべき問題とされ、酒の製造・販売小売業界は責任ある対応を求められていくであろう。
 スウェーデンでは、ワイン、ウイスキー、強ビールなどアルコール度が高い酒は、システーメットと呼ばれる国営の酒類専門店でしか買えない。ビールは、アルコールの含有量により、クラスI(1%)、II(2・8%)、III(4・5%以上)に分けられており、IとIIは、スーパーなどでも売られているが、IIIの強ビールはシステーメットと特別の許可を得たホテル、レストラン、パブでしか売られていない。購入者の年齢制限については、IとIIは、18歳から、IIIは20歳から購入できることとなっている。18歳未満の者は、レストランでウイスキー類、強ビール、ワインを飲むことができない。
 とするなら、日本でも、そのような社会的規制の強化とともに、とくに若年者への酒に関する教育を充実させていくことが求められよう。若者は、おいしいというだけでなく、「友達も飲んでいるから」「仲間はずれにされたくないから」「意気地なしと見られたくないから」「さびしさを忘れたいから」といった理由でも飲酒する。不見識な親の悪影響を受けることも多い。酒に対して自律的な力を養成する教育の提供が必要である。それが自立した個人をベースにした豊かな酒文化を育む土壌となる。

【プロフィール】
伊田広行(いだ・ひろゆき)
 立命館大学非常勤講師。執筆・講演・学習会講師・ファシリテーターなども行う。男女平等・人権問題・社会政策・労働問題・家族/恋愛問題、平和問題、人生(生き方)論をジェンダーとシングル単位の視点から考察している。近年は、〈スピリチュアリティ〉を組み込んだ人権論/人生論の確立やスピリチュアルケア論の研究、自殺防止センターでの電話相談ボランティア、日本ホスピス在宅ケア研究会のスピリチュアル部会の活動、などに取り組んでいる。2004年から日本女性学会幹事。主な著書に、『初めて学ぶジェンダー論』(大月書店)、『スピリチュアル・シングル宣言』(明石書店)『シングル化する日本』(洋泉社新書)、『シングル単位の恋愛・家族論』(世界思想社)などがある。

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