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デパートで買って帰る日本酒は家族円満の秘訣
小林義雄
神奈川県・70歳・男性・会社員・家族構成(妻・子供2人と娘婿・孫5人)

小林さんが重宝している耐熱ガラスポット ほぼ毎日、日本酒をコップで1〜2杯晩酌するという小林さん。
「飲酒は大学の研究室が最初でした。その後大手企業の研究室に入り、子供が産まれた頃からでしょうか、気がつくとほぼ毎日晩酌をするようになっていました。若い頃はビールを飲んでいましたが、年とともに日本酒が増えてきています。いまは週に1〜2回ビールを飲み、残りの日は日本酒です。特に疲れた日は、日本酒が体に優しく感じられます。外で飲むのは年3〜4回、忘年会など会社の付き合い以外はまったくありません」
 毎日の晩酌、飲むお酒の銘柄にはこだわっているのだろうか。
「家内には夕食を作らせているのだから、自分が飲むお酒くらいは自分で買って帰ろうと思っています。そうなると近所の酒屋は早く閉まるので、会社帰りに寄れるのはデパートの酒売り場だけ。家が小田急線沿線なので、乗り換える時にたまたま寄った新宿の京王百貨店の酒売り場。ここにはたくさんの銘柄の日本酒が並んでいました。どれにしようかと相談した店員さんが非常に熱心で、親切な方でした。それ以来日本酒は会社帰りにここで相談して買うのがルートになりました。もともと銘柄にはこだわっていなかったのです。でもいまでは店員さんのおかげで、周りの誰よりも詳しくなった気がします」
 店員さんが勧めてくれる日本酒を、勧められるまま買って試してみるという小林さん。
「かなり前のことですが、初めのうちは、どんなタイプが好きですか、冷やで飲みますかなどと質問され、銘柄を勧めてもらったと思います。最近では私の好みもわかってくれていて、何も言わなくても入荷したお酒を勧めてくれますし、店員さんがいなくても私自身がお酒を選べるようになりましたから・・・。
 冷やでしか飲まない私の好きなタイプは、やや甘めで、しっかりとした旨味が口のなかで広がる、どっしりとしたタイプです。こんな日本酒のほうが、飲み飽きしないし、普通の家庭料理に合うじゃないですか。私は家で飲む以上、天麩羅から煮物、焼き魚から刺身まで、どんな家庭料理にも合う、飲み負けしない日本酒がいちばんよいと思っています。
 四合瓶よりお得な一升瓶で買いますが、予算は1本4000円まで。買って帰ると一升瓶のままでは冷蔵庫に入らないからと、家内が耐熱ガラスでできたポット2本に入れ替えてくれます。本来このポットは麦茶を冷やすものだと思います。細めで冷蔵庫のポケットにも入りますし、密閉されているのに、上の口を回すとそのまま注げますから、重宝しています。しかもそのまま食卓に出しても格好悪くないので気に入っています」
 そんななかで最近は、青森県の田酒に落ち着いてきたという。この銘柄、普段は売り場になく、予約制で2カ月おきの入荷。
「デパートで予約して、入荷の度に取りに行きます。いつも飲んでいるお酒でも、予約でなければ買えないお酒の入荷連絡があると、年甲斐もなくワクワクしてしまいます。ここだけの話ですが、少し会社も早く出て・・・。嬉しくなって、ついでに惣菜売り場で1〜2品の惣菜を買って帰ることもあります。特に中華惣菜は孫も大喜び、家族全員で食べるわけですが、家内も手みやげを楽しみにしているのではないかと思います」
 年甲斐もなくというより、1本の日本酒にここまでワクワクできる小林さん。これこそが若さの秘訣なのではないだろうか。会社帰りに買って帰る日本酒プラスα(アルファ)は、案外家族円満の秘訣なのかも知れない。
「最近、孫が修学旅行のお土産にと、ガラスのお猪口を買ってくれたのですが、これまではコップで飲んでいたので、お猪口だとしょっちゅうお酒を注がなければならないし、何度も注いでいるうちにどれだけ飲んだかわからなくなってしまうのが問題なのです」
と嬉しそうに笑う。


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