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シニアにさしかかる団塊世代の酒
団塊世代の成人期はウイスキーの成長期
 団塊世代誕生以降の社会の動きと酒の消費トレンド&ブームをトレースしながら、団塊世代の飲酒ヒストリーをたどってみよう。
 団塊の世代が生まれた頃にあたる1950(昭和25)年の酒の課税移出数量は合計で約400万石。この年にはトリスウイスキーのポケット瓶が大ヒットする。1960年代は国民所得倍増計画が出され、東京オリンピックの開催などで高度成長時代を形成する。
 団塊世代が成人し、酒が飲めるようになった1970年代は、ウイスキーの伸びが顕著である。サントリーオールドが独走し、1000万ケースを超えた。1975(昭和50)年の酒の課税移出数量は合計3396万石で、25年間で8・5倍に増加している。ビールは2134万石、清酒は954万石で、25年前に比べビールは15倍、清酒は9倍である。ウイスキーは約130万石で、10年前に比べ4倍弱伸びている。また、1977(昭和52)年に宝焼酎純が発売され、1980年代のチューハイブームにつながっていく。いっき飲みが流行ったのはこの頃。
 1987年にはアサヒスーパードライが発売されドライブームが起こる。そしてバブル景気のさなか消費税の導入、酒税法改正(1989年:蒸留酒の酒税率見直し・級別廃止・酒類販売自由化の方針確定)がおこなわれた。バブルの崩壊後は、酒類の小売段階での価格競争の一般化と、発泡酒の発売などメーカーの低価格商品の投入により、酒類の商品単価は1気に下がっていく。1990年代半ばにはビール・発泡酒の消費が頭打ちとなり、ワインブーム、低アルコール飲料の拡大を経て、いま本格焼酎のブームを迎えた(図表5)

加齢にしたがいウイスキー、清酒が減少
 それでは団塊世代はどのようにお酒を飲んできたのか。家計調査から団塊世代の酒類の消費金額を追ってみよう。調査年とその当時の団塊世代の年齢の消費金額を示したのが図表6である。次に、消費額の全体平均に対して、団塊世代はどうなのかを見たのが図表7で、全体平均を100とした指数で見ている。まず酒類全体の消費額では、団塊世代は年を重ねるとともに全体平均より高くなっている。収入も増えているので、消費額も自然増といえ、2002年では指数が120になっている。
 酒の種類別では、団塊世代が全体平均より常に多いのがビールとウイスキーである。清酒は50代に入ってから平均より高い。ワインも50代後半から高い。逆に平均より低めなのは焼酎で、50代後半になってほぼ平均値である。
 図表8は団塊世代の年齢別に酒類消費額の構成比を示している。これを見ると、団塊世代は酒の消費額の半分をビールに費やし、残り半分は清酒とそれ以外の酒になっているが、歳を経るにつれ、清酒とウイスキーの減少が目立っている。30代後半では清酒は26%で消費額の4分の1を占めていたのに、50代後半では18%になっている。またウイスキーも30代後半で15%であったものが、50代後半では4%にすぎない。逆に焼酎は3%であったのが9%に増加している。ワインもやや増えている。
 先ほどの指数が示すように、団塊世代は他世代に比べ、ビール、ウイスキー、清酒などを多く飲んでいるものの、加齢により、その割合が変化しているのだ。彼らのなかで清酒、ウイスキーが減り、焼酎が増えている。
 団塊世代は人口ボリュームが大きいから、彼らの酒類消費額の構成比は全体平均とほぼ一致する。これは、彼らの酒類消費の今後の傾向が全体を示唆するともいえる。  それでは、実際に団塊世代の飲酒ヒストリーを語ってもらおう。
図表7

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