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日本と海外の酒めぐり
中欧「酒と水」紀行
中欧「酒と水」紀行1 オーストラリア  
ウィーン
写真 一昨年友人がハンガリーに行ったのだが、帰ってきてからが大変だった。「ワインがうまかった」とか、「料理が最高だった」とか、「緑のブドウ畑にオレンジの瓦屋根、景色が目に焼き付いて離れない」などと私の旅行心をくすぐってくるのだ。じゃ来年は行ってやろうじゃないか、と心に決めて早速出版社に企画書を出した。やってみるもので撮影の企画が決まり、取材の準備に入った。そんな時、たまたまお会いした本誌の編集長にこのことを話したのが、この連載をするきっかけになった。ここ数年水をテーマに写真を撮っていたこともあり、「酒と水」そして現地の家庭料理という切り口で写真とエッセイを作り上げることになった。今回取材するのは、オーストリア・チェコ・ハンガリーの三カ国だが、このテーマにはぴったりだと思っている。しかし私は写真が本職で、酒に関しては専門的なことはわからない。間違いなどもあると思われるが、寛容な心で読んでいただきたい。またそのような箇所があれば、ご指摘ご教示いただければ嬉しい限りである。
11月20日、11時30分、オーストリア航空機に乗り込み一路ウィーンに向け出発した。約12時間の空の旅だったがワインを飲み、機内食を食べ、映画を見ていたら案外退屈もせず到着した。午後3時45分、夕方のような薄明かりの中、空港に降り立つと、毎回感じることだが「ここは外国なんだ」という一種の感動と、未知の取材対象への不安が入り交じった、不思議な気持ちになる。

市庁舎広場
写真 ホテルにチェックインした時、こんなことがあった。インターネットで予約を取ったのだが、帰国時空港への利便さを思えば、最後の宿泊地としてこのホテルから出発するのがベターだと考え、予約をしておこうとフロントに行った。ネット予約の時はシングル朝食付きで格安で決めることが出来たが、同じ部屋が170ユーロ(日本円で約2万2000円強)だという。これでは日本で予約したときの3倍以上になってしまう。
結局オーストリアの知り合いの家からネット予約して、同じ金額でとれた。行かれる方はできるだけ日本でリザーブしておいた方がいいと思う。
余談はさておき、早速ウィーンの町へとでた。ホテルは「ベストバンホッフ」という駅の隣にあるので、地下鉄で「フォルクステアーター」まで行き、歩いてウィーン市庁舎前広場へと向かった。クリスマスアドベントの飾り付けがまばゆいばかりに光り、ひときわ高くそびえる市庁舎の建物はライトアップされ、大勢の人がグリューワインを片手に、にこやかに語り合っている。早速私も仲間に入ってみた。ホットドッグのようなパンを買い、温かいワインを飲むと、旅の疲れも忘れ幸せな一時に浸ることができる。グリューワインは赤ワインを沸騰しない程度に暖め、オレンジを絞り、シナモンが入っている。値段は五ユーロ(1ユーロは大体130円程度)で、カップを返却すると二ユーロ返してくれる。我が家でも以前から、冬の寒い日には時々作って飲むが、ワインの品質はあまり重いものより軽めのフルーティなものがいいようだ。
ウィーンの見所はこのあたりを中心に、リンクと呼ばれる環状線の内側に集中している。帰り道、駅でプラハ行きの切符を購入し、ミネラルウオーターを片手にホテルに戻った。水道水を飲んでみたが結構おいしい。これならミネラルウオーターなんか要らなかったなと少し悔やんだが、ものは試しこれも飲んでみた。他の国もそうだが、一般的に炭酸が入っている。「ノンガス」と指定しないとだいたいこれをくれる。普通の水は頼りなく、飲んだ気がしないと地元の人たちは言っているのを聞いた。

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