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機山 山梨
風土を生かしたワイン造りへの挑戦
毎年求めるレベルアップ
写真 「僕らの基本的な考え方は、この土地で採れたぶどうで日常的に飲んでいただける価格と品質のワインを造ることを目指しています。当社はすべて直接消費者に販売していますから、お客様の評価はダイレクトに伝わります。土地にこだわるのは、うちに買いに来られるお客様も当然この土地で採れたぶどうで、ここで仕込んだワインを期待されているだろうと思うからです。
地元のぶどうを使い自分たちの処理できる範囲の量でワインを造る私たちを農業だとすれば、世界中から原料を調達する大手のワイン造りは工業と呼べるくらい異なるものです。もちろん大手は技術的には進んでいる部分はたくさんありますから、そういう面は見習わないといけませんが」
同社では、会社の裏と少し離れた笛吹川のほとりの二カ所に自家農園を持ちぶどうを栽培している。笛吹川の方は一町歩の広さで棚栽培のぶどう園になっている。そこでは甲州とブラッククイーン・ベリーアリカントAを中心にシャルドネ・メルロー・カベルネソービニヨンも少しずつ作っていたが、96年に欧州と同じ垣根栽培でレインカット方式を導入してカベルネソービニヨンを作りはじめた。
土屋氏は冬期の剪定(せんてい)(翌年に実を付ける枝を残して他は刈り込む作業)、施肥(肥料を撒くこと)に始まり、1年の多くをぶどう畑の管理に費やしている。
というのは、土地に根ざすということだけに甘んじることなく、毎年必ず何かワインのレベルを上げられるように心がけているからだ。いわゆるお土産ワイン屋にはなりたくないという。それにワインブーム以降、世界中の美味しいワインがリーズナブルな価格で手に入れられるようになり、お客様の求めるレベルも着実に上がっている。少しずつでも品質レベルを上げることでようやく従来の価格でのお買い上げでも満足していただけるという考え方をしている。
「当社の場合は、毎年手に入るぶどうの量も決まっていますから、必然的にできるワインの量も増えることはありません。したがって売上も変わりません。
よくワイナリーは、秋から冬だけが忙しくて、後の時期は何をしているのですかと聞かれますが、実はやることは大変多いのです。
例えば今の時期(12月上旬)は剪定前なので出荷と配達を中心に進めますが、後半に入ると剪定の畑作業も始まります。1〜2月になると今年仕込んだワインの澱引きをしながら、一方で瓶詰めの準備を進めて剪定を仕上げる。瓶詰めが終わる頃にはぶどうの芽が出始めるのでまた畑の面倒を見るといった具合です。夏場になれば畑でトラクターを回したり、草刈りも大切です。他にも敷地の柵のペンキ塗りなども自分たちで行っています。貯蔵用のオーク樽も毎年購入しています。
毎年少しずつ改良を積み重ねることでワインもよくなるのです」
ワインをさらによくするための投資は計画的に少しずつ進められている。ワインの貯酒レベルを上げるために一昨年にはセラーを増設して、地下の貯蔵庫と二カ所にした。これも作業効率アップと温度管理の面との両方で効果を上げているという。

ホームページ開設の狙い
写真 ホームページの開設は、消費者に直接販売するという同社の形態にとって非常に有効な宣伝媒体でもある。しかしその内容には商品を売ろうとする姿勢があまり見られない。逆に読み物が充実していて一風変わったものである。そのあたりについて、「自分たちが何をしているのかを知ってもらおうというために作っています。だからオーダーシートも用意していません。パソコン上でクリックして申込完了というような商売は目指していないのです。
ホームページを見て興味を持っていただいた方は、だいたいメールか電話で問い合わせが入るか、何かの機会に訪ねて来られます。僕らの商売は、そういう人と人のつながりがベースになるものだと思います。ここで試飲しながら商品を説明してお買い上げいただくのと同じような環境を、WEB上でも展開したいと思っているのです」
現在では販売総数の半分以上が県外のお客様になってきたというが、かなりの方は実際に同社を訪れたことがあるらしい。
大体のお客様とは、「ああ、あの方」とイメージできるくらいの関係であるという。

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