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深夜しか営業してない「真夜中ダイニング・元(はじめ)」  
深夜になると「元」の暖簾が出る。昼間は別のお店。
サントリー山崎12年をロックで試す。この酒はどこで飲んでもウマイ  ネットで見つけたのだったが、「元」は真夜中しか営業していないユニークな店。メニューはおでん、焼き鳥、おにぎり、かつ丼、カレーライスなど。しっかり食べるフードメニューの充実した居酒屋だ。 入店したのは開店直後の深夜零時すぎ。いくら遅くまで人が動いている上海でも、この営業時間はないだろうといぶかしく思っていたが、そこには裏技があった。
 なんと昼間は同じ場所で、別の店が営業しているのだそう。そのお店が営業を終えた後で、深夜に「元」のマスターが出勤して朝まで店を開けるというわけ。たしかに合理的だが元気じゃなければやれないね。さすがは上海である。
 和風店にもかかわらず酒メニューの一番上はモルトウイスキー。グレンフィディック、マッカラン、サントリー山崎が並ぶ。ワインが続いて、清酒は八海山、天狗舞、賀茂鶴など。焼酎はいいちこ、黒霧島、壱岐の華など。遅い時間だからハードリカーも結構売れるのかもしれない。
芋焼酎もウイスキーと同じグラスで。氷は立派なキューブアイス 山崎をロックでもらうと、氷はしっかりとしたキューブアイス。しゃばしゃばで小さな氷ではなかったのは高ポイント。ガイドの陳さんは芋焼酎のロックを試して「日本の焼酎は薄くて物足りない」と。中国人は焼酎を見て、アルコール度数が50度以上ある白酒をイメージするから、25度しかない焼酎は「薄い」という感想になる。
 よく味の染みたおでんをつまみに2杯飲んで店を出る。すると陳さんが「近くに辛くておいしいうどん屋さんがあります。ごちそうしますから行きましょう」と。激辛麺は大好物、即決して向かった先は桂林米粉。案内カードもない地元住民ご用達のお店で、詳しい場所をお知らせできないのが残念。一番人気だという激辛の筍麺(メンマそば)の麺はスパゲッティのような押し出し麺で、うどんのように白くてモチモチした食感。注意してすすらないと、辛さで咳き込んでしまう。酸味と辛味がおいしくて、真夜中でも客が途切れない理由がわかる。これで代金は100円強。大満足であった。
深夜もやっていた桂林米粉のお店。場所はフーターズの近くだったが詳細不明。

(文・写真 酒文化研究所 山田聡昭)