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ワインで中華が今風?  
西苑酒家の入り口には大きなワインセラーが
上品な甘さのチェーシューに、やや甘口の軽い赤ワインがおいしい 今回から番外編でしばらく舞台を香港に移す。なぜ香港かと言えば、成長著しい中国のワイン市場向けの取引ハブを目指して、一昨年春にワインなどの関税をゼロにしたからだ。以来、ヨーロッパ、北南米、オーストラリア、南アフリカなどのワイン生産国から続々と進出して、香港のワイン取引量は急伸している。香港そのものは一世紀に及ぶ英国統治の影響もあって、一人あたりのワイン消費量はアジアNO.1の3.3リットルもある、なんと日本の1.5倍だ。香港政府は「中華料理にワイン」をアピールして、昨秋には香港ワイン&ダインなる大規模なイベントを開催した。番外編はそのパッションを体感しようというわけである。
 香港は初めてだったが、趣のあるいい街だなあと思った。山が海に迫っていて、わずかばかりの平地に密集して人が住む。それで眺めがいいのである。
 夕方ホテルにチェックイン、少し休んで向かったのは西苑酒家。ジャッキーチェンもご贔屓という名店だが、化学調味料を使わない料理が売りだとか。ワインも充実しているというから、香港のワイン体験の口切りはここにすることにした。
 銅羅湾は東京で言えば銀座か。ブランドショップが軒を連ねる。その一画にある店を目指すと、1階にはワインショップがある。覗いてみれば、日本で見かけるのと同じような世界中の産地のワインが品揃えされ、一画には清酒も並んでいた。たしかにワインは浸透しているんだと思いつつエスカレーターを上がる。すると目の前に立派なワインセラーを備えた西苑酒家が現れた。
豪快な車エビの白酒焼き テーブルに案内されて店員に勧められるままオーダーする。強く勧められたのは車エビの白酒焼き?。なんという料理なのかわからなくなってしまったが、ボールの中の生きた車エビに白酒(中国の強烈な焼酎)をボトル半分もふりかけて蓋をすること10分。海老が酒に酔ったところに、残りの白酒を加えてそのまま火をつける。白酒のアルコールがオレンジの炎をあげて、燃え尽きると車エビが焼きあがりだ。
 海老が焼きあがるのを待つ間にクラゲときゅうりの前菜、ジャッキーチェンが好物にあげるというチャーシュー、きぬがさたけの炒めを赤のグラスワインで楽しむ。チャーシューに合わせるならと赤ワインにしたが、軽めで他の料理にもまずまず合った。
 車エビが焼きあがったところで白ワインに。白酒の香りが漂うが、海老の味は絶品。こう書いていても涎が出てくる。酒で身が柔らかくなって、なのにプリプリでジューシー。最初は白酒の香りが気になる人もおるかもしれないが、上品な白酒だからすぐに慣れる。これによく冷えた白ワインがおいしかった。
 翌日はワインの展示会を覗く。伸び盛りだからだろう、出品側も来場者も真剣で熱い。一日に何度も開かれるワインセミナーは満席が相次ぎ、会場を覗くと真剣な表情でテイスティングしている。セミナーには驚くなかれ「アジアワインの将来」をテーマとしたものもあって、中国、インド、タイ、そして日本のワインの潜在力の高さを議論していた。
 香港を足場に中国がワインを飲み始めるのか。すでに中国のワイン消費量は世界トップ10に入っている。数年後、アメリカを抜いてワインの最大消費国が中国になったとき、ワインは中国人の好みの味にどんどん変わっていくのかもしれない。
香港のショッピングモールには必ずワインショップがあった
ボルドーワインのセミナー。参加者は真剣そのもの

(文・写真 酒文化研究所 山田聡昭)