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蘭桂坊でグレンフィディック  
香港の六本木とはよく言ったもの。蘭桂坊では欧米人が毎週大騒ぎ。ビール片手にコンビニ前の路上でわいわい。 蘭桂坊(ランカイフォン)は香港の六本木、欧米人が集まるバーやパブが密集する。わりと急な坂道の両側に切れ目なく続く小さな飲食店をチェックしながらひとまわり。ほとんどが通りから中が見えるつくりなので、騒がしすぎず静かすぎずという店を探す。
 坂を降りきったところにセブンイレブンがあって、数人の若者が瓶ビールを手にたむろしていた。金はないけど遊びたい年頃の連中がやることはどこも同じだなあと思う。最近は日本ではおじさんの姿も見かけるけれど。
看板もない「LOST」の入り口。 目星をつけたのは「LOST」という細長いつくりのカジュアルバー。2人の女性バーテンダーが切り盛りしている。店の入り口のテーブルに座って話しているのが社長だと言っていたが、店の中のことは任せっきりという感じ。
 欧米人が多い場所のバーだからシングルモルトがあるだろうと思いきや、意外に品揃えが少ない。ブレンデッドスコッチやバーボンはあるけれど……と探していると、ありました背の高い三角のボトル、緑色で覚えやすいグレンフィディックが。この酒はブレンデッド全盛の時代にシングルモルトを初めて世に問うたパイオニア。大成功してスコットランドを代表する蒸溜所に成長したが、スッキリとクリーンな酒づくりを目指す姿勢は一貫している。
まずはこれをオン・ザ・ロックスで1杯。上海もそうだけれど香港も氷が小さい。日本で言うキューブアイスを半分にカットしたような、キャラメルのような氷がじゃらじゃら入っている。ちょっとウイスキーがかわいそうな感じがするが、郷に入っては何とやら、ごちゃごちゃ考えるのはやめる。
 2杯目はどうしようかと迷っているとカウンターにレッドブルがあった。ニューヨークの知人が「ウォッカをレッドブルで割って飲むのが若者に大流行、問題化している」と言っていたのを思い出し試してみることにする。含まれるカフェインが覚醒させるので、飲んでも朝まで元気でいられるのがうけたのだとか。効果のほどは眉唾だと思うけれど、カフェインを入れたビールやカクテルが発売されるとちょっとしたヒット商品になったそう。すると問題飲酒につながると市民団体が反発、販売中止を求め、結局、メーカーが製造中止を受け容れて騒ぎは鎮静化したという。
 味をどうこういうものでもないけれど、朝まで酔っぱらわずに飲んでいられる酒というのは、いつの時代も、どこの国でも求められるのだなあと若かりし頃を思い出させる一杯だった。
シングルモルトの雄グレンフィディックをロックで。

(文・写真 酒文化研究所 山田聡昭)